今日は母の日。
先のブログに書きました知覧特攻隊の若き英霊達の遺書の多くは母に対する想いでした。
そして、出撃する寸前に撮った写真は皆笑顔でした。
死に往く人達がなぜ?と不思議に思う人が多いようですが私には分かります。
のちに写真を見た家族の心情を慮り、暗い顔の写真では永遠に悲しませるため、元気で明るく旅立ったと思わせたかったのでしょう。
吉田松陰先生が処刑される前に詠んだ辞世の句があります。
親思う心に勝る親心 今日のおとずれ何ときくらん
松陰先生も特攻隊の若人も自分のことより国を想い 親を想い 亡くなって行った。
私は高校2年時、父から現代社会では常軌を逸した剣道の地獄の特訓の繰り返しで心身が限界、自死を真剣に考えたことがあります。
ただ、その時脳裏に離れなかったのは、自死した際の母の涙。
どうしていいか分からず苦しんでいたら、突然耳が聞こえなくなり入院したことで、九死に一生を得ました。
人間の心は昔の偉人も現代人も何も変わりません。
日本人が一番守らねばならないのは心だと思います。
