活動報告

白石としたか

お米について

私の地元、小山市の今年の主食用米(人が食べる米)の作付け面積は去年の166%と激増しています。

小山市は飼料用米(牛豚鶏のエサ用)の作付が全国トップクラスで多いのですが、お米の値上がりを受けて飼料用米から主食用米に転換した農家が非常に多いのが理由です。

小山市ほど極端に増えてませんが、栃木県全体でも主食用米の作付が増えており、全国的に増えてると見込まれます。

つまり、今年は極端な温暖化やカメムシ被害が増えない限り、米不足は考えにくいと思います。
逆に飼料用米の不足により輸入飼料が増え牛豚鶏の値段に影響すること、酒米が減り日本酒生産への悪影響が懸念されてます。

主食用米は増えると見込まれますが、新潟など主要な稲作県では概算金(農家から農協が買い取る価格)を昨年以上に決定し、他県も同じ傾向が予想されるため、銘柄米の小売り価格はあまり下がらないと推察されます。

米が高いと問題視されてますが、農家が農協に売る値段は、高いと言われてる24年の栃木県産のコシヒカリで60キロで16300円。5キロにすると1358円。
ちなみに23年は5キロ1025円。
21年なんて、5キロたったの750円でした。

農家の利益は非常に低いのです。

参考までに1ha(100m✕100m)で収穫は約70〜90俵(1俵60キロ)。
肥料や農薬、機械、電気代などが掛かります。
コンバインは数百万から大型で1000万円超もします。

コンバインを買っても元を取れないので、コンバインが壊れたのを機に離農する米農家が激増しています。

ちなみに、昨年の小山市においては、カメムシ被害で収穫が3割〜5割くらいに激減したという農家も多数おりました。
所得がそれだけ激減してしまったわけです。

卸業者の中抜きが問題視されてますが、数年前より運送費(ガソリン軽油、人件費)、倉庫電気代などが上がってますので、都心のスーパーに並ぶまでには、中間業者の数と利益を減らしても、それなりの値段になってしまいます。

我が家の場合は、農家に直接玄米を1袋30キロで買いに行き(農協に卸すより若干高く)、精米所で300円で精米しているので、5キロ当たり2000円以下でお米を食べれてます。

小山市というか栃木県は米農家が多く、一方で東京駅まで新幹線で42分という、とかいなか(都会田舎)です。

是非とも、米農家と関係を築き、毎年直接買いに行き、WIN WINになることをお勧めします。
その関係を築くためにも、農業祭のように農家と直接触れ合う機会を増やすよう働き掛けて行こうと思います。

我が故郷小山、栃木県は稲作県だからこそできることと思います。

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